【第一習慣|7つの習慣】状況は選べなくても、反応は選べる

行動できない人のための主体性の使い方


はじめに

自分の環境や性格のせいにして、
「どうせこうだから」と思ってしまうことはありませんか。

仕事や人間関係、体調や過去の経験。
理由はいくつも思い浮かぶけれど、
そのたびに「自分には無理だ」と感じてしまう。
そんな感覚は、決して珍しいものではありません。

『7つの習慣』の第一習慣は、
そうした状況や性格を否定するものではありません。
この習慣が伝えているのは、
どんな状況にあっても、自分の反応は選べる
という考え方です。

この記事では、第一習慣「主体性を発揮する」をもとに、
自分が自分の人生を選び、少しずつ作っていくための考え方
行動につながる形で整理していきます。


第一習慣の結論:刺激と反応の間には「間」があります

私たちは日常の中で、さまざまな刺激を受けながら生きています。
他人の言葉、態度、評価。
思いがけない一言で気分が落ち込んだり、
やる気を失ったりすることもあるでしょう。

ここで大切なのは、
他人の言葉が、直接あなたの行動を決めているわけではない
という点です。

第一習慣が示しているのは、次のような構造です。

外的要因(他人の言葉・状況)
        ↓
      刺激
        ↓
   【 選択の間 】
        ↓
      反応(感情・行動)

言葉だけだと分かりづらいので、図にすると次のようになります。

刺激と反応の間にある自己決定の余地を示した図解

※ 矢印の途中にある「選択の間」が、自分で選び直せるポイントです。

刺激と反応の間には、ほんのわずかですが「間」があります。
この「間」こそが、主体性の正体です。


他人の言葉は「刺激」にはなりますが、「命令」ではありません

たとえば、誰かにこう言われたとします。

「それ、向いてないんじゃない?」

この言葉を聞いた瞬間、
落ち込んだり、諦めたくなったりするかもしれません。
しかし実際には、

  • すぐにやめる
  • 悔しいと感じながら続ける
  • 一度距離を置いて考える

どの反応を選ぶかは、自分で決めることができます。

多くの場合、私たちはこの「間」を意識しないまま、
刺激に反射的に反応してしまいます。
その結果、

「言われたからやめた」
「環境がこうだから無理だ」

と感じてしまうのです。

第一習慣は、
刺激をなくそうとは言っていません。
感情を抑え込めとも言っていません。

反応を自動で決めてしまわないこと
それだけを大切にしています。


主体性とは「何が起きても平気でいること」ではありません

主体的であることは、
傷つかないことでも、感情が揺れないことでもありません。

落ち込んでもいいし、腹が立ってもいい。
そのうえで、

「では、どう反応するか」

を選び直せること。
それが第一習慣で言う主体性です。

環境や性格を理由にしてしまうと、
選択肢は一つに見えてしまいます。
しかし「間」があると分かるだけで、
選択肢は少しずつ増えていきます。


「間」でできる3つの選択

刺激と反応の間で、私たちは何もできないわけではありません。
第一習慣では、この「間」で取れる行動を
大きく 3つ に整理しています。


1.直接アプローチ:行動を変える

一つ目は、
状況そのものに働きかける選択です。

  • 事実を確認する
  • 小さく試してみる
  • 改善できる点を探す

他人の言葉に対しても、
すべてを真に受けるのではなく、
「使える部分だけを使う」という行動が取れます。

直接アプローチは、
結果が分かりやすい反面、エネルギーが必要です。
余裕があるときに選ぶと効果的です。


2.間接アプローチ:準備や環境を変える

二つ目は、
今すぐ状況は変えられなくても、影響しやすくする選択です。

  • 知識やスキルを積み上げる
  • 関わる人や情報源を調整する
  • 記録を取って客観視する

今は動けないと感じるときでも、
準備を進めることはできます。

間接アプローチは、
「何もできない」と感じる状態から抜け出すための
現実的な選択肢です。


3.変えられないとき:考え方や焦点を変える

三つ目は、
状況を変えること自体が難しい場合の選択です。

  • 相手の性格
  • 過去の出来事
  • すぐには動かせない環境

こうしたものは直接コントロールできません。

その場合に残っているのが、

  • どう意味づけるか
  • どこに焦点を当てるか
  • どんな態度を取るか

という選択です。

これは我慢や諦めではありません。
使えるエネルギーを、どこに向けるかを選ぶ行為です。


行動できる人が無意識にやっていること

行動できる人は、
特別に意志が強いわけでも、迷いがないわけでもありません。

違いがあるとすれば、
反応を決める前に、一瞬だけ立ち止まっている
という点です。


「正しいか」より「選べるか」を考えている

多くの人は、刺激を受けた瞬間に
「どうするのが正解だろう」と考えます。

一方で、行動できる人は、
「今、何を選べるか」
という問いを使っています。

完璧な答えがなくても、

  • 小さく試す
  • 後で修正する

といった選択肢は、ほとんどの場合残っています。


迷いが消えるまで待たない

行動できる人も、不安や迷いを抱えています。
違いは、
迷いが消えるまで待たない
という点だけです。

第一習慣は、
「迷うな」と言っているのではありません。
迷いがあっても選べる
と教えています。


反応を自分に戻す3行メモ

第一習慣を理解しても、
実際の場面では反射的に反応してしまうことがあります。

それは意志が弱いからではありません。
人はもともと、刺激に反応するようにできているからです。

そこで使えるのが、
反応の決定権を自分に戻すための、簡単なメモです。

紙でも、スマホのメモでも構いません。
次の3行を書き出してみてください。


① 今、何が起きているか
・誰が何を言ったか
・どんな状況か

② 自分は、どう反応しそうか
・黙り込む
・諦める
・言い返す

③ 反応を選べるとしたら、何があるか
・少し間を置く
・今日は動かない
・小さく試す


この3行を書くことで、
刺激と反応の間に「間」が生まれます。

これは感情を整えるための方法ではありません。
反応の決定権を、外ではなく自分に戻すための道具です。


今日できる、第一習慣の実践

最後に、今日からできる形にまとめます。

  1. 反応しそうになったら、一拍置く
  2. 変えられること/変えられないことを分ける
  3. 小さな選択を一つだけ決める

完璧にできなくても問題ありません。
気づいて戻れたら、それで十分です。


第一習慣の次に続くもの

第一習慣が教えてくれるのは、
刺激と反応の間にある選択を、自分に取り戻すことです。

ただし、ここで一つ疑問が残ります。

反応を選べるのは分かった。
では、何を基準に選べばいいのだろう?

この問いに答えるのが、
第二習慣「終わりを思い描くことから始める」です。

第一習慣で立ち止まれるようになったあと、
次は向かう方向を描く段階に進みます。

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